さてさて銀塩プリントがデジタル処理に切り替わる頃に、おはなしを戻してみましょう。
当時は多くのユーザーが、こぞってデジタルプリンターを批判しました。堅いとかパキパキとか、階調が狭いとか、色の出方が違うとか言われてしまいました。確かに出始めの頃は、それまでのアナログプリントの滑らかな階調やソフトな感覚とは違う、独特の発色や被写体のエッジが妙に際だった仕上がりになったりとか、受け入れがたいものがあったのも本当です。
でも技術は進歩します。30万画素程度から始まったデジタルカメラの画素数も100万画素、200万画素・・・1000万画素と瞬く間に一般的なプリントなら充分といえる解像度を獲得し、色の補正や階調もフイルムプリントに追いつけ追い越せで現在に至っています。
従来のフイルムに匹敵する性能を得たデジタルの優位性は、今更こまかく説明するまでもないことですが、とうとう今度はアナログプリントの方を批判される方が現れわれるようにもなりました。
ぼやけてるとか、しまりがないとか、ねむいとか・・・
以前はこれが、ナチュラルとか、ソフトとか、温かい感じと言われたんですけどね。
さてもう一つアナログプリントには弱点がありました。フイルムからのプリントの場合、傷やゴミ・塵の混入も大きな問題なのです。ほんの小さな塵やフイルムのキズも引き伸して拡大すれば、すごく目立ってしまいます。現在の業務用のデジタルプリンターでは、ゴミ取りや傷消しもデジタル処理を自動で行っている事が多く、よほど酷いフイルムでなければ、プリントで気になることはないと思います。
手焼きでプリントする場合は、ゴミや塵を取り除く事は出来ても、キズを消すことは通常不可能です。ですから現像も含めてフイルムの取扱に慣れたしっかりとした技術を持つお店選びが,アナログプリントでは必要になりますね!!
現在は、コンパクトデジカメはもちろんのこと、デジタル一眼レフも加わって本当にデジタルカメラ全盛となり、デジタルプリントが当たり前となっています。では何故今、また手焼きのプリントなのか?
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実は最近こんな経験をしました。
フイルムの特性には粒状性というものがあります。フイルム上で画像を形成する粒子の細かさや配列、粒子の規則性などを表す言葉ですが、一般的には、フイルムの感度が上がるほど粒子は粗くなり、粒状性は悪くなると言われています。
さて、NATURA1600というフイルムを皆さんご存じだと思います。
ISO感度1600と高感度なので、やはり粒子は粗いと言わざるをえませんが、オーバー露光をしても比較的広い範囲で画像が形成出来るという特徴を持ち、いろいろと面白い撮影が出来るフイルムだと思っています。このフイルムをあるスキャナーで取りこんだデータを細かく見るとフイルムの粒子がスキャナーの特性と合わず画像の一部に擬色の発生が認められました。これがどの程度プリントに影響するかとか、この現象自体を詳しく説明すると話がずれてしまうので、またの機会にさせて戴きますが、プリント画像に良くない影響を与えることには間違いないと思われます。これはアナログのプリントではあり得ない事でしょう。
フイルムのページでご紹介しているようにchou-chouteでも
多様なネガカラーフイルムを取り扱っていますが、今回のNATURAのような例も含めてスキャナーでの変換を介さずに直接フイルムから引き伸ばしをすることで、フイルム各々の特性をより活かしたプリントが出来るのではないかと思います。
デジタル全盛の現在でもフイルムカメラを捨てがたいと思う方は多く、デジタル一眼を持つ方でもサブカメラとしてフイルムカメラを持っていたりします。高級コンパクトのフイルムカメラを常用されている方もいらっしゃいます。また、新たにフイルムに興味を持って撮影する方達もいらっしゃいます。トイカメラもフイルムを使用するものが圧倒的に多いでしょう。
デジタル写真はフロンティアでプリント、
フイルムで撮ったお気に入りの写真は、
手焼きで引き伸ばしてプリント!! どうでしょうか?
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